ペットの話 [家族ネタ]
物ゴコロついた頃には、三毛猫の「コロ」を飼っていた。
子だくさんな(野放しな飼い方だったので当たり前か)、美人ネコだった。
ある時、従兄の家にネズミが出るから、コロを貸してほしいと言われ、ちょっとの間だけと貸したところ、いなくなってしまった。コロをかわいがっていた兄が、すごく泣いたことを覚えている。
兄のショックもあってか、それからしばらく動物を飼わずにいたが、知人から貰ってくれと頼まれて、白い子ネコが我が家にやってきた。オスネコの「カール」だ。
ロス五輪でカール・ルイスが活躍していた頃だったので、真白い猫だというのに「カール」と名づけられた。本当に本当に小さくて、我が家にやってきた日は、怖がって押し入れの中や、机の下にこっそりと隠れてしまって、見つけるのに一苦労だった。
汚い話で申し訳ないが、一人で排便することができなくて、母猫のようにお尻を舐めてあげるわけにもいかないので、ぬるま湯に浸したガーゼで、拭いてあげたくらいだった。
その頃、兄が県外の大学に通うため別居していたので、母は寂しかったのかカールを溺愛した。虚弱なネコで、白血病に罹ったときには、母は寝ずに身体を撫でていたっけ。
その後、奇跡的に病気が治ったが、家の近くで自動車にはねられて死んでしまった。母親は冷たくなったカールを抱いて、人目もはばからず大声で泣きながら家に帰ってきた。
母のショックもあって、しばらく動物は飼わない!と言っていたが、近所の小学生3人が家にやってきて、「捨てネコ、飼ってあげてください!」と、白地に茶のブチがあるオスネコを連れてきた。元来、動物好きの母親は断り切れず、結局飼うことに。
このネコは「コテツ」と命名された。オスなので、時期が来たら去勢しなくてはと相談していたところ、Uターンで実家に戻っていた兄が、可哀そうだからと断固阻止した。
そのせい?で、コテツは実家界隈のネコ社会では大ボスとなり、コテツにそっくりな野良猫が増えたと近所で評判になってしまった。そして、ある日突然、映画のフーテンの寅さんのように、プイっと家を出たっきり、戻ってこなかった。
コテツがちょくちょく外泊をするようになった年のG・W。
友達とのドライブから帰宅したわたしは、玄関に紐で繋がれているコテツを発見。外泊ばかりだから繋がれちゃったのね、とまじまじと見ると、それはコテツではなかった!子犬ではないか!!
とうとう母親は、捨て犬を拾ってきてしまったのだ。
それが「ちゃあこ」。新潟市の護国神社の近くに捨てられていて、大雨の日に段ボールの中で震えていたという。泥で真っ茶色になっていたが、水で洗ったら、なんと真っ白な犬だった。
その日から、ちゃあこは家族の一員として、中型犬では長生きの17歳で天寿を全うした。
ちゃあこが天国に旅立ってから3年。
母親も70歳を超え、現在は一人暮らしをしていることもあり、動物は飼っていない。「犬の散歩は無理かもしれないけど、ネコが飼いたい」と、時々言う。飼えばいいじゃん!と思うが、これからの10年を考えるとねえ、と諦めているらしい。
ちなみに、オットはネコもイヌも苦手。
でも、不思議とイヌには好かれるらしい。この間もお邪魔した家にいたチワワが、オットを見て大喜びで膝の上に座り、喜びすぎておしっこをして、スーツのズボンが濡れちゃったと嘆いていたが。
わたしはイヌが飼いたいが、仕事が忙しくてお散歩に連れて行ってあげられないだろうし、ネコもいいけど、新築した家の柱を爪でガリガリなんてしたら、オットに怒られちゃうしで、泣く泣く断念している。
- 作者: 大木 トオル
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2004/03/18 動物モノ映画や本をみるだけで、涙腺が緩む。
- セラピードッグ、チロリのDVDが今日届いた。
- 号泣かなあ。
- メディア: 単行本
グーグーだって猫である 小説版 (角川文庫 (お25-31))
- 作者: 犬童 一心
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/25
- 「グーグーだって」はまだ観ていない。
- でも、この可愛さ、ずるいなあ。お手上げ。
ちゃあこ死んじゃったんだね。さみしいねぇ(涙)
きっとまた縁のある動物が、いきなりお母さんのところに転がりこんでくるょ。
・・・それにしても、ちゃあことの出会いって、最初は「コテツ」だったのね。
「コテツ」の武勇伝。聞いた覚えのある私って、長いお付き合い?!
by michiyo (2008-11-01 19:50)
カールの話し・・・
子供の頃飼っていた、真っ白な猫を思い出しちゃった。
チロくん。
母猫が交通事故死して、知人が困って連れて来ました。
ダンボールに湯たんぽ入れて、タオル敷いて一晩目を迎えたんだけど、夜通し鳴いていて、眠れませんでした。
スポイトでミルクあげたり、おっかなびっくり育てたなぁ。
自分で排便できないって知らなくて、お腹がパンパンに膨れて、獣医さんに駆け込んだら、お尻をツンツンするだけで「じゃー」って出て、唖然とした思い出があります。
その医院で、フィラリアに罹って衰弱しきった犬を、家族が立ち会って安楽死させる説明をうけていて、皆号泣していて・・・
「動物を飼うって、こういうこともあるんだ・・」と子供ながら考えた記憶もあります。
思えば、色々飼ったなぁ。
十姉妹、セキセイインコ、チャボ、ウサギ、蚕も!
釣ってきたハヤやフナも、父が庭にわざわざ池をこしらえて飼いました。
今は、近所の犬猫と遊んでおります・・・
チロリの話し、家族で鼻ぐすぐすでした。
暖かいお話しですね。
by bluebird (2008-11-01 23:26)
michiyoさま
先日は楽しかったね。
そりゃあ、付き合いは長いっす。20年ですから。
こんなわたしに付き合ってくれててありがとね。
今後ともよろしく♪
by Gao・たかとび (2008-11-02 14:05)
bluebirdさま
すごいペット歴ですね!太刀打ちできない。
動物ってほとんど人間より早く天国へ行っちゃうので
飼うときは覚悟をして飼わないといけませんよね。
イヌのちゃあこは、長生きした分、介護が大変でした。
でも、それでも、亡くなってしまうと、楽しかった思い出ばかりです。
チロリ、泣きますよね~。
イヌ嫌いのオットですら、ウルウルでしたよ。
by Gao・たかとび (2008-11-02 14:09)
HALさま、nyanさま、Jiyouさま、tag_cyanさま
niceありがとうございます♪
by Gao・たかとび (2008-11-02 14:15)
おおお!
tag_cyanさんから、100番目のnice!もらっちゃった♪
by Gao・たかとび (2008-11-02 14:27)